結論:アプリを終了し、Finderで移動 › フォルダへ移動を選んで~/Library/Cachesと入力し、中にあるフォルダをゴミ箱に入れます。ブラウザのキャッシュは各ブラウザの設定から削除し、サイトが表示されないときはターミナルでDNSキャッシュをフラッシュします。Cachesフォルダ自体や、システム用フォルダ内のキャッシュは決して削除しないでください。
キャッシュとは
キャッシュとは、アプリが再ダウンロードや再計算で用意できるものを、次回の起動を速くするために保存しておいたコピーです。Webページや画像、サムネール、プレビュー、ストリーミングした音楽、ビルドの出力などがこれにあたります。キャッシュの中身はすべて作り直せるため、削除しても安全です。同時に、キャッシュは元に戻ります。アプリを使い始めると、またたまり始めるからです。
Macには、知っておきたいキャッシュが3種類あります。
| キャッシュ | 場所 | 削除しても安全? |
|---|---|---|
| アプリのキャッシュ | ~/Library/Caches | はい。ただし起動していないアプリに限ります |
| ブラウザのキャッシュ | 各ブラウザ専用のフォルダ内 | はい。ブラウザの設定から削除できます |
| DNSキャッシュ | macOSがメモリ上に保持 | はい。ターミナルのコマンド1つで削除できます |
| システムキャッシュ | /Library/Caches, /System/Library/Caches | macOSに任せてください。必要なものは再起動で消去されます |
キャッシュの削除が役立つ場面
- アプリが古い内容や誤った画像を表示する、または起動のたびにクラッシュする場合:そのアプリのキャッシュを削除すると解決することがよくあります。
- あるブラウザではWebサイトの表示が崩れたり古かったりするのに、別のブラウザでは問題ない場合:そのブラウザのキャッシュを削除します。
- 移転したサイトや、新しいネットワークまたはVPNに接続したときにサイトが表示されない場合:DNSキャッシュをフラッシュします。
- ディスクの空きがほとんどなく、特定のアプリのキャッシュが数GBにまで増えている場合。
毎週すべてのキャッシュを削除しても、Macは速くなりません。削除直後はキャッシュを作り直すためアプリの動作が遅くなり、空き容量も数日で元に戻ります。
アプリのキャッシュを削除する方法
- キャッシュを削除したいアプリを終了します。起動中のアプリは、すぐにキャッシュを作り直したり、キャッシュが消えるとクラッシュしたりすることがあります。
- Finderで移動 › フォルダへ移動(⇧ ⌘ G)を選び、
~/Library/Cachesと入力してReturnキーを押します。 - 表示 › リストとしてを選び、続けて表示 › 表示オプションを表示を選んで、すべてのサイズを計算にチェックを入れ、サイズ順に並べ替えます。フォルダ名はアプリにちなんだもので、
com.spotify.clientやGoogleなどがあります。 - 削除したいフォルダをゴミ箱に入れます。
Cachesフォルダ自体はそのまま残してください。 - Macを再起動し、アプリが問題なく動くことを確認してからゴミ箱を空にします。
サンドボックス化されたアプリは、~/Library/Containers内の専用フォルダにキャッシュを保存します。アプリ自身にキャッシュ削除ボタンがある場合は、そちらを使うほうが安全です。たとえばSpotifyにはSettings › Storage › Clear cacheがあります。
ブラウザのキャッシュを削除する方法
キャッシュだけを削除した場合はサイトへのサインイン状態が保たれますが、Cookieも削除するとサインアウトされます。どちらを削除するかは、各ブラウザで選べます。
- Safari:Safari › 設定 › 詳細を開き、Webデベロッパ用の機能を表示にチェックを入れます。そのあと開発 › キャッシュを空にする(⌥ ⌘ E)を選びます。履歴 › 履歴を消去でもキャッシュは削除されますが、閲覧履歴とCookieも一緒に消えます。
- Chrome:⇧ ⌘ Deleteを押すか、設定 › プライバシーとセキュリティ › 閲覧履歴データの削除を開きます。期間を選び、キャッシュされた画像とファイルだけにチェックを入れて、データを削除をクリックします。Edge、BraveなどのChromium系ブラウザも同じ手順です。
- Firefox:設定 › プライバシーとセキュリティを開き、Cookie とサイトデータのデータを消去をクリックします。キャッシュされたWebコンテンツだけにチェックを入れて、消去をクリックします。
キャッシュされたコピーを使わずに1ページだけ再読み込みするには、Safariでは⌥ ⌘ R、ChromeとFirefoxでは⇧ ⌘ Rを押します。
DNSキャッシュをフラッシュする方法
Macは、サイト名に対応するアドレスをしばらく記憶しています。サイトが移転したときや、ネットワークやVPNを切り替えたときに、この記憶が誤った接続先を指してしまうことがあります。ターミナルを開いて、次のコマンドを実行してください。
sudo dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder
求められたらパスワードを入力します。入力中は何も表示されません。完了してもメッセージは出ません。Macが各名前をあらためて調べ直すだけです。
開発者向けのキャッシュ
開発ツールはMac上で特に大きなキャッシュを作ることがあり、それぞれ専用のコマンドで削除できます。
- Xcode:
~/Library/Developer/Xcode/DerivedDataを削除します。次回のビルド時に再生成されます。 - Homebrew:
brew cleanupで古いバージョンとダウンロードしたファイルを削除します。 - npm、pipなど:
npm cache clean --force、pip cache purge、uv cache clean。 - Docker:
docker builder pruneでビルドキャッシュを削除します。
削除してはいけないもの
/System/Library/Cachesや/private/var/folders内のすべて。これらはmacOSが管理しており、必要なものは再起動時に消去されます。~/Library/Cachesフォルダ自体。削除するのはフォルダの中身であり、フォルダではありません。Application SupportやContainersなど、~/Library内のほかのフォルダ。これらはキャッシュではなくアプリのデータや設定を保存しており、あなた自身の作業内容が含まれていることもあります。- インターネットで見つかる、
sudo rm -rfを使った「すべてのキャッシュを削除する」ターミナルコマンド。1文字間違えるだけで、キャッシュ以外のものまで大量に削除されるおそれがあります。
Tidy My Macでキャッシュを削除する
Tidy My Macなら、これらの手順をすべて1つのウインドウで実行できます。削除前に見つかったものを確認でき、削除したものはゴミ箱に移動するので元に戻せます。
- Junk Cleanerは、アプリのキャッシュ、ログ、Xcode・Homebrew・npmなどの開発者向けキャッシュを、それぞれのサイズとともに一覧表示します。
- Privacy Cleanupは、Safari、Chrome、Firefoxなどのブラウザのキャッシュ、履歴、Cookieをプロファイルごとに削除します。保存されたパスワードには一切触れません。
- Maintenanceは、DNSキャッシュのフラッシュとフォントキャッシュの削除をワンクリックで行います。
空き容量を増やすためにキャッシュを削除する場合、ディスク上で最も大きいのはキャッシュではないことが多いです。そのほかの方法は、Macのディスク容量を空ける方法をご覧ください。
キャッシュの削除に関するよくある質問
はい。アプリやブラウザのキャッシュは、中身がすべて再ダウンロードまたは再生成できるため安全です。先にアプリを終了し、Cachesフォルダ自体ではなくその中身を削除して、システムキャッシュはmacOSに任せてください。
いいえ。キャッシュには書類は含まれず、パスワードもキャッシュではなくキーチェーンに保存されています。なお、ブラウザのCookieの削除は別のオプションで、削除するとWebサイトからサインアウトされます。
たいていは速くなりません。キャッシュはアプリを速くするためのものなので、削除した直後はアプリの動作が遅くなります。効果があるのは、キャッシュが破損してアプリの動作がおかしくなっている場合や、ディスクがいっぱいでmacOSの作業領域が足りなくなっている場合です。
理由があるときだけで十分です。アプリやWebサイトの調子が悪いときや、空きの少ないディスクでキャッシュが数GBまで増えたときなどです。定期的にキャッシュを削除しても得られるメリットはありません。
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